東方からの響き

W・Q・ジャッジ著 神智学の概要の本。星野未来訳

読者へ

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 『東方からの響き』はジャッジ氏により一六年前(一八九〇)に、有名な雑誌のために書かれた一連の著作集である。著者はこれを「Occultus」の名で書いた。シリーズが全部揃うまで誰が書いたかを隠す意図があってそうしたのだ。神智学の教えを大衆的に紹介するものとしてこれらの雑誌は、本としても出版された。初版の「はしがき」でジャッジ氏はこう書いた。

 

 「雑誌の大衆受けする性質から、扱う論題への制約により、哲学や宗教の雑誌なら可能だったであろう細部の詳述が、排除されて刊行された。ごまかしを装ってはいないので、東方諸国で理解されているような神智学の主題は余す所なく扱っている。それというのも、神智学の真理を研究のために保管する賢者たちが、何百万年もの間、一身を捧げて守っていると信じ、耳に響くことのいくつかを繰り返し言う以上のことができる書き手は一人もいないと思うから書いたのである。」

 

 読者は、当時(一八九〇)から神智学運動の展望と感化力が大いに広がったことを思い出すべきである。「普遍的同胞団」と「神智学協会」の仕事は今、世界中のほとんどすべての国に達している。

 

一九〇六年 カリフォルニア  ポイント・ロマ

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